帰り道。 日本の山々にもうっすらと雪がかかっているのが見えました。 2000年のはじめ頃、フランスでお茶に出会ったときのように、今回は久しぶりに、忘れていた大切なことを思い出した旅でした。フランスはいつも私に、忘れていた大切なことを思い出させてくれる、気づかせてくれる国です。友だち、取引先の人たち、出会う人すべてと過ごす温かい時間。これは、やっぱり自分のエネルギーになる大切な宝物です。なんといっても、petit princeの生まれた国ですからね。 「何故かわからないけど、こっちに来るといつもすっごく良く眠れるの〜」 「たぶん、日本に...いろいろなモノやコトを全部置いて来たからじゃない?」 と、話していたのですが、それもあるかもしれないけど、やっぱり、人々の温かさ。これにとっても安心できるのだと思います。 フランス滞在中にいちばん耳にする言葉が「merci」です。バゲットやクロワッサンをみかけるのよりももっと!「merci」を耳にすることが多いくらい。 大切なことは目にはみえないけれど、大切なことは口にしなくてはいけないことも多いから、伝えるということが大切なのだとも教えてくれます。 ゆったりとした心地よいお茶の時間をご紹介したいとはじめた『ENCHAN-THÉ』です。 今夜食べる1個のパンを楽しそうに買ってくるお師匠1や、それといっしょに食べるチーズとお茶について、楽しそうに考えを巡らす、お師匠2。遠くから来た友人をいつも通りだけど少しだけ工夫して、どうやって喜ばせようか考えてくれる人たちの気使い。 特別にお金を使わなくても、楽しく過ごす為の工夫....そんなことを見ながら、昔、こういうところにすっかり魅了されたんだったなあ。と、懐かしく思い出しました。 思い出いっぱいのNîmeでは、お茶は飲み過ぎたよね、と、お師匠たちと私のお茶屋3人でカフェを!飲みつつ...クリエイティブにお茶のアイディアを出し合い、よく働いたこの10年ちょっとを振り返りました。 取引先の人たちも、やはりこの業界は徹底的にシビアな世界からは少しだけ距離がありますから、多少ゆったりしているかなあと思うところは多いものの、学ぶことがたくさん。 お茶がつなぐ、人と人と、お茶が作り出す楽しくて心地よい時間。こんなに素敵なことを紹介できる仕事を作ってくれた、フランスの人たちと、お茶に出会えてよかったと、改めて感謝しながら帰ってきました。 今回もらったたくさんの大切なコトや思いでは自分の中で熟成中。きっとそのうちに良い変化がでて、新たなスタートが切れることと思います。 いつもお世話になっている大好きなお姉さんというかお母さんみたいな大切な友人。 彼女の娘でミュージシャンであるLのお友達がいーっぱい、あのコンサートホールに行っていたと。彼女自身もコンサートを行ったことのあるホールです。幸いみんな素早く外に出られたそうですが...。幸いLは昨日は行かなかったそうですが。でも...。 フランスは、わたしの大好きな国。一刻もはやく落ちついた平和な状況、安寧が戻ることを強く願います。
by enchan-the
| 2015-11-14 23:46
| 旅
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