来日中の取引先の社長、Brigitteと静岡へ行って来ました。 天気予報を信じて、薄着のまま行ってしまったら、寒いのなんの・・・。 最終的には、静岡のお茶やさん、ムッシュ SUZUKIのおかげで、寒さも吹き飛ぶくらい、エキサイティングで、とっても充実した内容の濃い出張になったのですけれど! SUZUKIさん、ありがとうございました! まずは、約1年ぶりに日本茶の産地に行けたことに大満足。 やっぱりお茶が好き。 紅茶も日本茶も中国茶もみんなスキです。 だいたい同じ葉っぱから、あれほど様々な味がでるということが大変な魅力です。 Brigitteもお茶のこととなると、行動力がさらに200%ぐらいUPするので 行きの新幹線の中から、「さあ、日本茶の授業を始めてちょうだい〜」と、 質問攻め・・・。 ジャパンレールパスと一緒にもらえる、日本の鉄道地図にも、 お茶の産地を書き込むことになってしまい、せっかく富士山を望める席を 予約したにもかかわらず、富士山より、玉露とかぶせ茶の違いの方が大事らしく、 山には見向きもしませんでした....。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 私も何年か前に、山のお茶をフランスに持っていったこともあり、 『山のお茶』がどんなところで採れるのか、見てみたいと思っていたところ、 ムッシュ SUZUKIの契約農家さんのムッシュOMUNEの山に連れて行って もらえることになりました。 OMUNEさんの工場も、かなり山の上にあったので、 てっきり、家のすぐ裏あたりに畑があるものだとばかり思っていたら、 ひと休みした後、「さあ、山に行こう」とみんなで再び車に乗ることに。 よくわからないままに、山奥へ進むと、その先にはなんにもないような 場所に車が停車。 もちろん、茶畑なんか全然見えません。 どうするのかと思ったら・・・なんとなんと、貨物用のミニモノレールに 乗れと言うではありませんか〜。 Brigitteも私も大喜び!!ちょっと怖かったけれどこんな機会は滅多にない ですからー。 でも、何より喜んでいたのは、同行したムッシュSUZUKIの息子、Lくん だったと思います。間違いなく。 ミニモノレールに乗ること、約5〜10分。川を超え、いのししが荒らした という林を抜けると・・・。 その先にきれいな畑が見えてきました〜。 もちろん、新茶の時期には少し早くて、残念ながら、新芽もほとんど でていなかったものの、こんな秘境のお茶畑に来られただけで大満足です! 一体、誰がこんなところに畑を作ったんだろうってくらいの場所なんですから! ここは、朝夕の寒暖の差は大きいモノの霜が降りないらしく、お茶にとっては 良い環境なのだそうです。さらに霧も出るそうですから、まるで、 日本のダージリンみたいです?! スリランカやインド、中国、台湾へ何度も行っているBrigitteでさえ、 こんな場所は初めてだったそうで、ほんとうに幸せな時間でした。 その後、時季外れにもかかわらず、冷凍保存をしていた生葉を使い、 荒茶まで作る工程を見せていただくこともできました。 こんな体験ができたフランス人は、きっと初めてでしょう。 新茶の時期の美しい緑は見られなかったけれど、 生産農家さんに少し近づくことができたことが何よりうれしかったです。 やっぱり、日本茶っていいですよねえ〜。 Brigitteには、少々苦かったようですが、入れ方を工夫しておいしい日本茶を フランスに広めてもらいたいものです。 おいしいものがたくさんある静岡。 山の上でごちそうになった おにぎりも、帰りに食べたうなぎも、安倍川餅も、OMUNEさんちの 濃いお茶と上生菓子の組み合わせも! おいしくて幸せでした。 Brigitteは、サーモンのおにぎりと、唐揚げが気に入ったとのこと。 やっぱり、お茶やは食いしん坊じゃなくちゃダメよね。ってことで、 Brigitteからは、『これからも、味の探求に勤めなさい』との助言を いただき、いっそう精進することを約束しました(笑)。 お茶やって、なんて、楽しい仕事なんでしょうねー。がんばりましょう。
by enchan-the
| 2006-03-23 23:35
| フランス紅茶
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